サーモンのクリーム煮

f:id:miirakansu:20191127195155j:image

 なにを作ればよいか、思いつかずに苦しむことがよくあるので、覚え書き的に自炊日記を再開してみる。

 今日もなにを作るあてもなくスーパーに行った。あっさりしたものが食べたいが、焼き魚ではないなと思いながら、魚介のコーナーを見ていたら、サーモンのクリーム煮の素みたいなのを売っていたので、それにする。

 野菜は冷蔵庫の中身で適当にそろえて、長いこと冷蔵庫に放置されている小籠包と、大根をサイコロ切りにしてコンソメスープを作った。

 むすこはクリーム煮に箸もつけやがらず、むすめもクリーム部分しか食べなかった。

 お腹いっぱいになっているのに今ひとつ満腹感がなかった。びみょう。冷やご飯、写りわるい。

 コンソメスープの大根をサイコロ切りにしていて思った。こういうスープの具はあまり物の野菜を使ってしまうためにあるようなもので、冷凍のミックスベジタブルを用意するのは本末転倒であるはずだ。便利なはずの冷凍食品が、持続的な自炊というプロセスそのものにもとり、結果的に人が料理を作って食べるという文化の破壊となっている場合があるのではないか。

 サーモンのクリーム煮は、ドロっとした素がパックされていたけど、シチューの素の余りでいいのではと思った。サーモンの塩味が強すぎるのと、少し臭みが残っていたのが子どもたちには敬遠されたのかもしれない。最初にしっかり火を通してしまってもよかった。

 自炊が続けられるとはどういうことかと思って、記録をつけてみようと思ったのではないか。もっとも、その前に「日常の出来事について記録をつけることで、どのようなことがどこまで語ることができるか、という研究の方法論的な部分を肩肘はらずに考えてみたかった」というのもあった。読み直して分析すると見えてくるものもあるかもしれない。

 2008年といえば「飯場の労働文化」がようやく書けるかどうかという頃だから、記録のつけ方と分析については、まだまだ手探りだった。