豆苗

今日は料理をするのが面倒くさかったので、切ったり温めたりして適当に用意できるものにしようと思った。


スーパーに立ち寄り、まずトマトをかごに入れる。トマトは切るだけでそれなりにサラダになるよい野菜だ。あと何か野菜を買っておこうかなあと思う。ほうれん草は昨日全部使ってしまった。棚を見ていると、豆苗(とうみょう)というのが目に入る。先日、空心菜について書いた。これは中華料理でもちいられる野菜らしい。同じ中華野菜では、豆苗というのも美味しいということをccv先輩から教えてもらったのを思い出し、試しに買ってみる。


おかずはコロッケでいいやと思う。濃い口しょうゆが切れていたのを思い出し、かごに入れる。そういえば、ごま油も買っておこうと思う。ごま油は小さなビンのものを買っていたのだが、最近よく使うので大きめのボトルのものを買い足す。豆腐のみそ汁を食べたいので豆腐を買う。トマトだけではさびしいのでキャベツも買った。


帰宅し、今日の夕食のメニューを彼女に聞かれる。コロッケとキャベツとトマトと言うとなにやら不満そうな顔をされる。このことがひっかかったので、結局、豆苗も調理してしまうことにした。


豆苗の調理方法はパッケージの袋に書かれていた。調味料の分量が書かれていないのが不安だが、空心菜の時を思い出しながら調理する。ごま油で炒めたり、香り付けににんにくを使うところなどは同じだ。スープを絡めるのは中華料理では当たり前のことなのだろうか。最後に水溶き片栗粉でとろみを付けるというところはちょっと違う。


おいしかった。特に彼女のウケはよかった。


惜しむらくは誰かが待機電源のカットとかで抜いていたプラグに気づかずに、さあ食べようという時にご飯が炊けていなかったことだ。ああ、腹立たしい。


みそ汁は豆腐を入れすぎた。


今日は手抜きをしようと思っても、少し手を加えようとすると、どうせやるなら一緒だと思って、ついでにあれこれ作ってしまう。「作る」という時点でかかる手間はなんだか一緒だ。こういうのもあるのだろう。




書き忘れていた。例のやみつききゅうりを今日も作る。ネットで調べて、今日はごま油に加えて酢と塩で味付けしてみる。これはいい感じだ。酢が入ると味がひきしまる感じがする。