ロールキャベツ

うーん、何から書いたらよいか。


今日は複数用事があったので、大学に行った。その帰り道では古本屋2軒に寄り道した。家ではつまが子育てにかかりっきりになっているというのに、こっそり自分の欲求を満たして帰るのだから酷いものである。


最後に、近所のスーパーで買い物をした。


ロールキャベツを作ると決めていた。このスーパーは野菜がめちゃくちゃ安いことに今日気がついた。というのは、先日別のスーパーでレンコンを買おうとして、バカ高いのでやめたのだが、このスーパーだと安かった。どうせスーパーを利用するなら、今度からこちらを利用しようと思った。じゃがいも3個100円、たまねぎ3個100円とかありえない。ついでに、スライサーも買った。前にここで見て、どうしようかと迷って買わなかったのだが、他のところで見比べて、やはり初めて買うにはこれがいいだろうと判断した。4種類の刃を交換できて、単なるスライス(平切りというらしい)だけでなく、千切りやつま切り(って何だ?)、おろし金やピーラーまでついている。もしかしたら器用貧乏な品物かもしれないが、使ってみてこれは必要だと感じたらいいものをそれぞれ買えばよい。しかも680円は安い。


気づいたらかなり買っていた。大きめの買い物袋2つちょっとになった。うーん。


家に帰って、一息ついてから料理にとりかかる。


今日のメニューは全て本で探したものだ。小松菜のおひたしとロールキャベツ。あさりのみそ汁を作ろうと思っていたのだが、ロールキャベツにみそ汁はどうなのだろうと思い、急遽洋風スープに切り替えた。


洋風スープとおひたしの下ごしらえをしたのち、ロールキャベツにとりかかった。
小松菜は多め(4人分)に茹でた。ごまだれと合わせた後、味見をすると、小松菜の泥をしっかり落とさなかったせいでじゃりじゃりした。こんなミスをするなんて。レシピに泥をしっかり落とせとわざわざ書いてあったというのに。しかたないのでもう一度洗い流し、たれを付け直した。酷く食欲をそがれた(彼女には黙っておいた)。


今日は手のかかった料理を作ろうと思ってロールキャベツにした。10年くらい前に一度作って、失敗した記憶がある。そもそも、キャベツに包んでも茹でてるうちに型くずれしてぐちゃぐちゃになるのではないかという心配が今回もあった。多めに作って冷凍しておくといいとレシピに書いてあったので、4食分作った。1食につきロールキャベツ2つなので、ミンチ肉を包むのに8枚の葉っぱが必要となる。キャベツの葉っぱを8枚、破れないようにはがしていく作業がなかなかストレスだった。多少破れるのは仕方がないとしても、どの程度の切れ目までならセーフなのかと気になる。

葉っぱ8枚となると結構かさばって、鍋で茹でるのもいっぱいいっぱいだった。これもストレスだった。


ミンチ肉をつなぎと混ぜ合わせた後、レシピを見ると「ポリ袋に入れてよく混ぜる」とある。そんなでかいポリ袋はないので菜箸と手でこねる。なぜポリ袋でなければならないのにか。ハンバーグはポリ袋使えとは書いていない。


ミンチ肉に混ぜるたまねぎは早速スライサーを使ってみた。端っこがうまく切れないが、包丁では不可能なレベルまで薄くなる。もっと上手な使い方がありそうだ。道具の使い方を考えなければ。


スープの中につけると、すぐにでもキャベツがほぐれてきそうな勢いでストレスを感じる。正直、途中ですべてを投げ出したくなった。


できあがったのは何とも不細工なロールキャベツだった。



そもそも一つが大きすぎる。キャベツの芯が大きくて、きれいに切り分けて食べることができない。一口サイズで作るべきなのだろうか。しかし、それだとものすごく手間がかかる。また、うまく巻かないとすぐにほどけそうだ。かんぴょうか何かで巻けばいいのだろうか。それも面倒くさいぞ。


食べながら、「ロールキャベツはどうしてキャベツでミンチ肉を包むのだろうか」ということが気になって仕方なくなった。キャベツで肉を包むなどという面倒くさいことをするほどの美味しさのメリットがどこにあるのだろうかがわからないと感じる。キャベツと肉の食べ合わせがいいというのか。キャベツで包むと肉がよく締まるとでもいうのか。


洋風スープは失敗だった。なぜなら、ロールキャベツのスープとかぶってしまうからだ。今回の場合、スープはなくてもよかったのかもしれない。一汁三菜という言葉に縛られすぎているのかもしれない。


昨日作ったかぼちゃも食べる。これ、きれいに仕上がったけど、食べ味としては前に食べたやつの方がおいしかった気がする。形は悪かったがほこほこしていて甘かった。


今日の夕食はあまりおいしく食べられなかった。疲れがたまっていたせいだろうか。

  • 追記(8月23日)

昼食にロールキャベツを食べる。食べながら、ミンチ肉をキャベツで包むのは、単にミンチ肉を茹でて、固まりにして食べたいだけなのだと気づく。ミンチ肉を固めても、そのまま茹でるとバラバラになってしまうので、何かで包む必要がある。包む素材として、単にキャベツが手頃だったというだけで、キャベツとミンチ肉の組み合わせに必然性はない。


また、このように考えると主役はミンチ肉であり、一旦茹でてしまえばキャベツできれいに包まれている必要などない。だから、食べる時にきれいに切り分けて食べられないことを気にする必要はない。


ロールキャベツとはつまりこのような料理なのだとわかると、ロールキャベツを作る面倒臭さが気分的に軽くなった気がする。