がんもどき

郵便局に行った帰りに、ついでに商店街で買い物をする。


17時を過ぎると商店街はもう店じまいに近い時間帯なので、急がなければならない。


お惣菜を買って済ませるか、ちゃんと作るか迷う。しかし、お惣菜は一つ280円くらいするので買う気が失せる。


豆腐屋でがんもどきを買う。がんもどきの中(110円)を二つと、厚揚げ(55円)を二つ。家に帰って、見ると小さいがんもどきをひとつおまけしてくれていた。ううむ、さりげなくこういうことをしてくるのか。


がんもどきだけでは足りないので、八百屋にも立ち寄る。トマト(100円)とかぼちゃ(200円)を買う。かぼちゃはめずらしい日本かぼちゃだったので買ってみた。かぼちゃを一つ丸々買うのも初めてだ。ここで買うのは確かかなり前に1回か2回あるだけなのだが、さも常連であるかのように「毎度ありがとう!」と威勢良く言われた。こっちの商店街は活気があって楽しいな。


なすが余っているので、なすを使おうと思う。これで充分夕食のメニューは豊かにできるはずだ。家の近所の八百屋でなすを買いたそうかとも思ったが、今あるなすを使いきってしまおうという時に、買い足すのもためらわれた。


家に帰って、がんもどきを使ったレシピを調べる。これはどうかなと思ったら材料が足りない。事前にレシピを調べる余裕が無かった。レシピに頼らないと、やはり僕の場合は苦しくなる。がんもどきとなすの含め煮を選んだ。



がんもどきとなすの含め煮おいしかった。がんもどきとか厚揚げとか、スーパーではなくちゃんと豆腐屋で買うべきだと思う。味わいが違う。


いわしが味が濃くてしょっぱいので、甘くてジューシーながんもどきとよく合う。


トマトは一つ100円のちょっと高めのものだったが、高いだけあって甘くておいしかった。サラダ菜は真ん中にいくほど苦い。苦いというのも計算して使えば味わいの一つとして活かせるのだろうか。