二日酔い

ビールを飲みまくって、14時過ぎまでカラオケに行っていた。翌日がバイトだということはわかっていた。朝5時まで飲んでいて、1、2時間仮眠しただけでバイトに行ったこともかつてあったのでそれより全然ましだから大丈夫だと思っていたのだが酷かった。


まず、起きても全然寝た気がしない。酒が「残っている」なんてものじゃなかった。ソルマックを飲み、朝食としてゼリー飲料、アルコールの分解を促す水分としてスポーツドリンクを飲んだ。


今日の現場は東淀川で、移動時間が長かったのでトラックの助手席で少しだけ眠れた。社長たちより早めに着いた。トラックのコンテナの中で段ボールを起こしていると胃の辺りがむわっとした。やばいと思って荷台から降りる。口の中に胃液が上がってきたので唾と一緒に吐き出す。これは吐くかもと思って安全な場所まで移動する。どうしよう、吐くかなあと思っていたら盛大に吐いた。


2回に渡って、勢いよくジャーッと濃いビール色の液体が出た。吐き終わったらすごく楽になった。ほっとした。この気持ち悪さをごまかしながら、アルコールが分解されるまでやり過ごすのはしんどいと思っていた。吐いてしまった方が格段に楽だった。


実は朝に起きた時点で吐いた方がいいかもしれないとは考えた。しかし、自発的に吐くことに抵抗があった。トイレで、口の中に手を入れて、そういうプロセスを自覚的にこなすのはつらい。僕はあまり吐き慣れていない。しかし、今日の嘔吐はそういった意識の一線を超えてしまった気がする。次は先に家で吐いてからバイトに行くかもしれない。


吐いてしまうととてもすがすがしい気分になったが、徐々に二日酔いの体をなしてきて、頭が痛くてふらふらするようになった。ここまで二日酔いをくらったのは初めてだ。


昨日はとことん飲もうと思っていたし、体調もよくないのにばかばか飲んでいたので酒が特に悪くまわったのだろう。いやあ得難い経験であった。もう二度と得たくない。