首長が教育目標設定「容認」 委員、橋下市長に伝達 2012年2月7日 朝日新聞

首長が教育目標設定「容認」 委員、橋下市長に伝達
2012年2月7日

 大阪維新の会(代表・橋下徹大阪市長)が成立を目指す大阪府市の教育基本条例案をめぐり、橋下市長と市教育委員が7日、2回目の意見交換会を開き、委員側は、首長が教育目標を決める規定を条件付きで受け入れる考えを伝えた。橋下市長は今後も教育委員と意見を交換し、府条例案に沿った形で市条例案をまとめて2月末開会の市議会に提出する考え。維新は市議会では過半数を占めておらず、条例案成立には他会派の賛同が必要となる。

 1月30日の府市統合本部の会合で、首長が教育目標となる教育振興基本計画案を作成すると明記すると決まったことについて、委員側は「現行法の定める教育の方向性に反せず、予算執行のうえでの目標にとどめる」という条件のもとで容認する意見を伝えた。

 これに対し橋下市長は、計画案作成にあたっては教委と折り合いがつかない場合でも、首長が議会に提出する仕組みを変えるつもりはないと強調。「例えば大阪は少年犯罪が多く、大阪特有の教育課題がある。政治が一定の方向性を示す必要がある」と述べた。

 何かよく分からないな。委員側が条件付きで受け入れると言ったが橋下市長は突っぱねたと(市教委が出した条件もダメだと思うけど)*1

 適当なところで一方的に話を打ち切って分限免職の件で譲歩したように演出して議会にかけ、公明党が賛成に回って成立という流れに持っていくのか。

 最後に橋下が挙げている教育課題というのがまたうさんくさい。問題意識をはっきりさせ、共有した上で連携をはかっていけばいいだけの話だろう。首長と教育委員会レベルの「現場」の努力不足を制度に転嫁しているように見える。

*1:この意見交換会の場で分限免職撤回の話をしたわけではないのか?ネットでは地方版のニュースが流れないからちぐはぐな伝え方になるのだろうか?