「いつまで学生やるの?」という言葉はあまり聞きたくない。
研究しながら生活していくためにはそのためのお金をどうにかしなければならない。そのための奨学金助成金というものを獲得するべく立ち回らねばならない。
先日のバイトの話の続き、というか残ったものも書いてしまう。
大学4年間を終えても研究を続け、ほとんどの人たちが就職していく中で学生を続けているのは実はとても奇異なことだ。『大衆演劇への旅、南條まさきの一年二ヶ月』のあとがきで鵜飼さんが書いていたことを思い出す。
僕の中に、就職できない劣等感のようなものがあるようだ。それを覆すほどの実績というのを研究の分野で僕はまだ持っていない。今まで研究・学問にこだわり続ける中でいくつかのハードルを越えて、成長してきたつもりだった。しかしそんな「成長」は学校を卒業して就職して毎日の仕事をこなしている人たちの日常にしてみればいかにも子どもっぽいものなのかもしれない。そう思えてしまう。
ここらでこのがんじがらめの思考をぶっこわしなおさねばならない。